業務案内
鍛金による金製品、銀製品の製作
板材料をいろんな種類の当て金と金鎚を使って、手絞りで形を絞り上げて湯沸し、急須等の茶道具を製作しています。
鋳物や金属板の表面に鏨を使って伝統的な模様を彫ったり違う金属を嵌め込む彫金、象嵌等の加飾を行います。
金属製品の修理
傷や、器物の凹みを直し、欠損した部品を補い、元の状態に戻します。新品のように仕上げたり、骨董屋さん好みの時代を経た状態に仕上げる事もあります。
祭屋台、寺社仏閣等の金具の製作修理
祭屋台、寺社仏閣、仏壇等の装飾金具修理修復(錺金具、釘隠し、引手等)を、長年の経験から、品物に合った最適の状態で直します。
その他、陶器への覆輪加工、網代、籠目模様の火屋、銀つまみ等の制作も行っております。お気軽にお問い合わせください。
国指定 伝統的工芸品 高岡銅器の技法
焼型鋳造法(昭和50年認定)
鋳物原型に真土(まね)を盛って型取りをします。ブロック状に原型を型取りすることで、ある程度複雑な形の原型でも量産をする事が出来ます。
出来上がった鋳型を高温に熱して鋳造するので、焼型鋳造法と呼ばれています。高岡大仏もこの方法でつくられました。
惣型鋳造法(昭和50年認定)
歴史的に一番古い鋳造の方法です。鋳物原型を持たず、型枠の中で軸付きの型を回転させて鋳型を作り、鋳型を高温で焼いた後、鋳造します。鉄瓶、梵鐘等ボディが円筒形、円錐形ベースの物の鋳造に向いています。
蝋型鋳造法(昭和50年認定)
蜜蝋(蜜蝋+松脂+菜種油を混ぜて練り上げたもの)で鋳物原型を作り、その原型を真土で覆って鋳型を作ります。その鋳型を熱して中の蝋を燃やして出来た空間に金属を流し込んで鋳物を作る方法です。蝋型原型1個に対して1個の鋳型が必要で、量産には不向きですが、最も細密な鋳物を作る事が出来ます。
生型鋳造法(平成30年追加認定)
焼型鋳造、惣型鋳造、蝋型鋳造は鋳物原型を真土で覆って鋳型を作り、その鋳型を高温で焼いて鋳造しますが、生型鋳造法は木枠または金枠の中に鋳物原型に砂を押し固めて鋳型を作り、型を焼かずにそのまま鋳造します。
鋳造した金属が固まったら、すぐに鋳型を壊して次の鋳型を作り鋳造することが出来、量産に向いた鋳造法です。昔は生型鋳造に向いていない形もありましたが、現在では技術も発達して大概のものは生型鋳造で制作することが出来ます。現在高岡銅器の約90%が生型鋳造法で生産されています。